A管周波数スペクトル比較 その2
N管乙ロ(3サンプル) メゾピアノ
F管乙ロ(3サンプル) メゾピアノ
比較:F管の方が高域が強く出ている。2k-8kHzの領域。ノイズ感が強い。
N管乙ロ(3サンプル) フォルテ
F管乙ロ(3サンプル) フォルテ
比較:フォルテではF管の高域が強く出る傾向が顕著。
N管乙チ(3サンプル)
F管乙チ(3サンプル)
比較:チは音色の差が特に大きい。F管は3倍音ハーモニクス(ツ中メリ)が鳴っていないのがスペクトルから読み取れる。確かにF管はツの中メリが乙、甲、大甲(四)のいずれも鳴りが不十分のようだ。
N管乙ロの3倍音(甲チ)
F管乙ロの3倍音(甲チ)
比較:ロの3倍音(チ)をハーモニクスで鳴らした場合の比較では、F管のほうが鳴らしにくい。また、スペクトルで比較すると2倍と3倍の中間にF管ではスペクトルの山がある。
F管はロチリの3倍音ハーモニクスが比較的鳴りにくいようだ。N管は3倍音が偶然か意図してか分からないが良く鳴る。また、レの3倍音はハ(A5)だが、F管ではA#5(B♭)が鳴っており、これはA5より半音高い。N管では面白いことにレの3倍音が鳴らない(A5もA#5も鳴らない)。