新潟旅行(六日町、十日町)0908

2泊3日で新潟の六日町、十日町周辺を旅行しました。今回のテーマは、テーマを設定しないこと。宿だけは決めて予約をして、後は何をみるか何をするかを現地へ行ってから決めることにした。

8月2日
まず、関越湯沢ICで降りて、JR湯沢駅にたどり着いた。そこで観光パンフレットを集め、何を見るか決めた。

関興寺:NHKの大河ドラマ「天地人」の直江兼続の生まれ育ったのがこのあたりだそうで、ずいぶんと観光ブームになっているようだ。そこらじゅうに「天地人」ののぼりが立っていた。関興寺は直江兼続が幼少の頃預けられた寺だそうだ。寺の方のお話がとても上手であった。「味噌なめたか」(経文を味噌樽に隠し、焼き討ちによる焼失を免れたことから、ご利益のある味噌とされる)の味噌を土産に購入した。

(写真の上をクリックすると拡大表示されます)

関興寺の参道にて

関興寺の参道にて

関興寺のお話

板の間の補修跡


今泉博物館:パプアニューギニアのコレクションのほか、世界各地のお面などの常設展示の他に、絵本作家の展示などを見学。

今泉博物館の展示

塩沢つむぎ記念館:展示は見ずにお店でシャツを一枚買った。手織りの紬ではないが、舞台衣装用になりそうなのを選んだ。店員が丁寧に感じよく応対してくれた。

塩沢つむぎ記念館にて

塩沢つむぎ記念館にて


鈴木牧之記念館:「北越雪譜」の著者鈴木牧之は塩沢の生まれだそうだ。学生時代に湯沢あたりの駅の売店で北越雪譜を買った読んだことを懐かしく思い出す。

ここで「越後上布」という布ができるまでのビデオを見た。重要文化財に指定されているそうだ。からむし(麻を一種?)の皮をむいて糸を作るところから、最終工程まで、ずいぶんと手間がかかるものだ。そうした織り方が今も伝えられているということはすごい。

昔(27年位前)、残雪の上越国境を単独行で縦走したことがある。山から下山して六日町の旅館で家内と落ち合う手はずであった。最後の岩場の下山で、鎖場で鎖がなくて(雪の季節の間、鎖がたぐり寄せてあり、使用不能と後で分かった)途方に暮れてしまった。尾根道を戻れば後2日はかかりそうだし、下るにしても岩場の下山はザイルなしでは怖い。下山しなければ家内との待ち合わせがフイになってしまう上心配も掛ける。どうしたものかその場で小一時間思案していた。幸い下からザイルを使って登ってこようとするパーティがあり、こっちがルートだと教えてあげて、彼らが登った後、そのザイルを使用させてもらい無事下山することができた。家内とも旅館で落ち合うことができた。懐かしい思い出だ。

その泊まった旅館がどこだったか、ちょっと探してみたが分からなかった。今から思えばかなり危険な単独行(山中4泊したと思う)であった。コンパス片手に霧の中で雪上での難しいルートファインディング(尾根の分かれ道を見分けること)をやった記憶がある。雪が降る日もあって、一歩間違えば遭難したかもしれない。

大沢山温泉幽谷壮:幽谷壮の直ぐ下に、人気があるらしい大沢館があるが、幽谷壮が湯元だというので(それに安いので)、こちらを予約。部屋が狭いのが残念。

幽玄壮

幽玄壮

夕食の後ゆっくりしたかったが、家内の求めに応じて長岡の花火を高速を1時間飛ばして見に行く。途中雨で心配したが、現地はまだ降っていない。車を止めてから、花火の上がる信濃川の河川敷まで3-4km歩き、とうとう土手まで来てしまった。最後の15分位に間に合った。最後はどしゃ降りの雨となったが、間近の花火を楽しむことができた。

8月3日
幽谷壮を後にした。直ぐ下の大沢館を覗いてみた。なかなか和風の立派な構えだ。主人がとても熱心に経営をしているらしい。この次に泊まってみよう。

幽玄壮

幽玄壮

石打まで戻り、一山越えて、清津峡を見学。学生時代に、家内とその友人を連れて夜行日帰りの強行軍で清津峡の横のハイキングコースを三国街道の矢木沢集落まで丸1日歩いたことがあったっけ。私は山をやっていたこともあり、体力には余裕があったが、彼女達はさぞ大変な思いをしただろう。申し訳ないことをしたものだ。

清津峡

清津峡


今回は、ただ観光トンネルから渓谷を覗いただけ。昔はどこをどう歩いたのか、30年以上前のことで良く思い出せない。きっと渓谷の上の登山道を行けば少しは思い出すだろう。

十日町まで行ってみたがどうも見所が絞れず、時間もなくなってきたので八幡神社から町を見下ろすだけにしで、昼食をとり十日町を後にした。
十日町の西部、松代地区にやってきた。松代城に登り、眼下に松代の町並みを望む。今、芸術祭(大地の芸術祭)をやっていてあちこちに野外または屋内の展示があり、観光スポットやその近くに展示場所が選ばれているようで、その数は数百あるようだ。松代城の中は金ぴか、あるいは銀ぴかの(がらくたの)飾りがびっしりと壁と天井を覆っている。この展示はあまり感心しなかったが、展示をゆっくり見て回るのも面白い。毎年やっているのだろうか。

松代城内の芸術祭展示

松代城内の芸術祭展示


昨日は花火見物で遅かったこともあり、今日はちょっと疲れ気味。まだあまり多くのもの見ていないが、遅くならないうちに今日の宿に向かうことにした。田舎道をどんどん行くと、気がついたら違う方向に大分遠くまで行ってしまった。戻る途中に偶然、「峠の棚田」への道しるべがあり、行ってみた。峠の近くから棚田が見通せる。

松代の峠の棚田

松代の峠の棚田


この棚田はNHK大河ドラマの最初に毎週出てくる棚田だそうだ。このあたりは棚田がたくさんあり、観光用の棚田マップもあって、町の見所として一所懸命に宣伝しているようだ。逆に言うと棚田の他にめぼしい物が少ないということかも。棚田の写真は田植え前の水が張ってある時期のものがほとんどのようだが、今頃の青々とした棚田も良いと思う。夏の田舎旅行の楽しみの一つはこの青々とした田圃を見ることだ。

今日の宿はグリーンハウス里美という民宿。農業体験ができるというところ。私たちは泊まるだけだが、東京方面から棚田ネットワークとか棚田フットワークというグループが田植えなどを手伝いに来るそうだ。ひげのご主人は残念ながらおけがをされて入院中とのこと。早く良くなるよう願っています。部屋は広く、他に泊まり客もいないのでゆっくりできた。近くの温泉で一風呂あびることもできた。
夕食の時には、東京から里帰りしたおばあさんや奥さん、息子さんにいろいろお話を聞くことができた。

グリーンハウス里見(民宿)は田圃の中にある

グリーンハウス里見(民宿)は田圃の中にある


昨日の宿でもそうだったが、ご飯がとてもおいしい。甘みがあるような気がする。そういえばこのあたりの魚沼産のコシヒカリは定評がある。この民宿のご飯もおいしい。お土産にお米を6袋お願いした。私たちは玄米を食べているので一つは玄米にしてもらった。こんどはここからお米を取り寄せてみよう。

8月4日
今日は津南と秋山郷を見る予定。山を越えて津南に出る。途中松之山温泉を覗いた。「ひまわりの里」がなっといっても観光スポットになっている。大型バスが何台も駐まっている。

津南のひまわりの里

津南のひまわりの里


その近くに竜ヶ窪という湧水池があり、ここを見学。また22リッターの水タンクにわき水を汲んだ。
竜ヶ窪

竜ヶ窪


ここから秋山郷に向かう。民宿で秋山郷は道が細いよと聞いていたとおり、道が細い。観光客も少ない(観光バスが入らない)。最初の集落(萌木の里付近)で、吊り橋を見た。ここから秋山郷を南下して長野方面へ抜けるのは相当時間がかかりそうだ。
秋山郷の吊り橋

秋山郷の吊り橋


家内が早く家に着きたいと言うので、仕方なく強行突破をあきらめ、来た道を戻り、塩沢石打ICに戻り帰路に着く。1時間ちょっとで関越道に入ることができた。

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