JapoScoreハンドブック

(2019年11月27日最終更新) 
本ハンドブックはJapoScore Version 3.2.2に対応しています。

目次


はじめに

JapoScoreのインストール方法と邦楽スコアの作り方の基本的手順について説明します。

基本

基本的で共通的な操作について説明します。

ファイル操作

ファイル操作関係のコマンドについて説明します。

五線譜の作成

MuseScoreによる五線譜データ(MusicXML)の作成方法について説明します。

パート設定

スコアのパート毎に設定する項目について説明します。

小節設定

横書き/縦書きの設定、小節のスタイル、ステージ当たりの小節数など、小節のレイアウト設定について説明します。

  • 小節の方向(横書き/縦書き)
  • 小節のスタイルと幅
  • ステージの小節数
  • パート名
  • 小節番号
  • ページ設定

    用紙とページの設定、小節やパートのレイアウト設定について説明します。

    レイアウト編集

    レイアウト編集関係のコマンドについて説明します。

    ノート・ディレクティブ

    ノートを対象に行う様々な指示(ノート・ディレクティブと言う)について説明します。

    スタイル

    各種表示要素のサイズや位置や表示方法の設定について説明します。

    小節のスタイル

    ノートのスタイル

    参照資料

    ノートテーブル一覧表
    ノート・ディレクティブ一覧表

    ヒント集

    本章では、スコア作りに役立つヒントについて説明します。

    問題の解決

  • Version1のプラグインが残っている
  • プラグインが2重登録されている

    謝辞


    ↑目次 | はじめに ›


    はじめに

    ここではJapoScoreのインストール方法について説明します。また、JapoScoreと合わせて使う五線譜のスコア編集ソフトMuseScoreのインストールとMuseScoreに設定するプラグインのインストールについても説明します。

    インストール方法

    ダウンロードページよりJapoScoreソフトウェアをダウンロードしてください。

    ダウンロードしたフォルダを解凍して、
    Windowsでは、解凍したフォルダを適当なフォルダに移してください。(レジストリは使っていません。削除はフォルダごと消すだけでOKです。)
    Macでは、JapoScore.dmgファイルを開き、JapoScore.appを適当なフォルダーに移動して下さい。

    MuseScoreのプラグインの設定方法:
    1.MuseScoreを予めインストールしておいてください。
    2.JapoScoreを初めて起動した(または新しい版のJapoScore起動した)時に次のダイアログが表示されます。


    このダイアログは、ツールメニュよりMuseScore用プラグインを設定するからも表示、実行できます。起動時にプラグインの設定をスキップした場合には、ここから実行してください。

    MuseScore2かMuseScore3のどちらかを選択してください。

    MuseScoreのプラグインフォルダを指定してOKを押します。
    MuseScoreプラグインフォルダは規定では”~/Documents/MuseScore2/プラグイン”または”~/Documents/MuseScore3/プラグイン”ですが、念のためMuseScoreの環境設定からタブ[一般]で選択されているプラグインフォルダを確認し、規定と異なる場合は、そのフォルダを指定してください。

    (MuseScoreをインストールせずにJapoScoreを使うこともできます。その場合は、キャンセルをクリックしてください。)

    次にMuseScoreを起動して、プラグインを有効化を行って下さい。

    プラグインの有効化

    MuseScoreを起動し(起動中の場合は再起動が必要です)、プラグイン|プラグインマネジャーによりプラグインの有効化を行ってください。プラグインマネジャーを起動して、ExportMusicXMLtoJapoScoreプラグインとImportMusicXMLfromJapoScoreプラグインをチェックしてOKをクリックするとプラグインが有効化され使用可能になります。

    プラグインマネジャー


    プラグインが有効化されると、プラグインメニューにプラグイン名が表示され、これをクリックするとプラグインを実行することができます。

    MuseScoreのプラグインメニュー

    プラグインファイルの管理
    Version 2.5.0以降の版数のJapoScoreでは、プラグインファイルImportMusicXMLfromJapoScore.qml
    ExportMusicXMLtoJapoScore.qml
    が”~/Documents/MuseScore2/プラグイン/JapoScore/”または~/Documents/MuseScore3/プラグイン/JapoScore/”に
    が配置されます。
    以前の版の古いプラグインが残っている場合には削除してください。


    五線譜用フォントファイルのインストール
    V.2.7.5より五線譜用ノート名付きのMusicXMLファイルがエクスポート可能になりました。MuseScore上でこれを正しく表示するにはインストールフォルダ中の次のttfフォントをインストールしてください。
    JapoScoreStaff02.ttf
    ダブルクリックすることでインストールできるはずです。
    JapoScoreStaff02.ttfに改版があったかどうかリリースノートで確認いただき、必要があれば再インストールしてください。その場合、予め古いJapoScoreStaff02.ttfは削除してください。(02が版数を表し、改版時に数字が増えます。)

    スコア作成の基本手順

    スコアの作成の基本的な流れを説明します。
    五線譜作成編集にMuseScoreを使い、作成したスコアのデータをJapoScoreで邦楽譜に変換し編集します。




    スコア作成基本手順:

    1. MuseScore上で五線譜のスコアを作成します。
    2. 作成したスコアをMusicXMLファイルにエクポートします。
    3. エクポートしたMusicXMLファイルをJapoScoreでインポートします。
    4. JapoScoreでパート設定小節設定ページ設定レイアウト編集等を行い邦楽スコアを完成させます。
    5. 完成したスコアをPDF形式で出力します。
    6. 完成したスコアをJapoScore形式のファイル(.sscx)に保存します。

    ↑目次 | 基本 ›


    基本

    ショートカットキー

    WindowsとMACでは、同じコマンドに対するショートカットキーが一部異なります。WindowsでのCtrlキーはMACではとなります。例えば、操作の取り消しコマンドは、
    WindowsではCtrl+Z
    MACでは+Z
    となります。
    本ハンドブックではWindowsの場合のみショートカットキーを示しますので、MACユーザの方はCtrlに置き換えてください。

    表示

    表示メニューより拡大縮小ズームをリセット再表示が行えます。キー操作では、
    Ctrl++拡大表示します。
    Ctrl+-縮小表示します。
    マウスホイール回転で上下にスクロールします。
    Shift+マウスホイール回転で左右にスクロールします。
    また、矢印キー(UP/Down/Left/Right)でもスクロール可能です。
    Ctrl+0で拡大・縮小倍率と表示位置を既定値にリセットします。
    Ctrl+マウスホイール回転 でも拡大・縮小表示が行えます。
    拡大・縮小は一度の操作で一定比率、拡大または縮小します。
    Ctrl+R再表示します。

    ナビーゲーターは、スコアウィンドウの下側(または右側)に表示されます。
    ナビゲーター(Ctrl+F10)でナビゲーターの表示・非表示を切り替えます。
    ナビゲーター内の青い矩形領域をマウスでドラッグ(掴んで移動)すると、表示領域が移動します。
    ナビゲーター画面内をクリックするとその位置が表示の中心位置になります。
    スコアウィンドウの楽譜をドラッグにより移動することも可能です。ただし小節の上をクリックすると小節が選択されて、楽譜を掴んで移動することはできませんので、小節以外のなにもない場所を指してして掴んでください。

    ナビゲーターとパレット



    パレットは、スコアウィンドウの左側に開き、ノート・ディレクティブコマンド名がツリー状に表示されます。▶印をクリックすると展開または折りたたみできます。
    パレット(Ctrl+F9)でパレットの表示・非表示を切り替えます。

    処理の取り消しと再実行

    すべての編集操作元に戻す再実行が可能です。
    編集メニューより元に戻すまたは再実行を実行するか、
    キーボードから、
    Ctrl+Z元に戻します。
    Ctrl+Y再実行します。

    要素の選択

    マウスの左クリックで要素を選択します。選択できる要素は、選択後に移動削除右クリックでメニュー表示などができる可能性があります。
    複数要素を選択することも可能で、Ctrlを押しながら、要素を続けて左クリックします。選択した要素に対するコマンド操作は、コマンドが複数要素に対応していれば選択要素の全てに、そうでなければ最初の要素に対してのみ実行されます。

    言語

    ユーザインタフェースの言語は日本語英語を選択できます。
    Languageメニュより、
    日本語を選択すれば日本語に、
    Englishを選択すれば英語になります。

    設定ダイアログ共通

    パート設定ダイアログ、小節/ページ設定ダイアログ、スタイル設定などダイアログの最下段に次のダイアログがあり、動作は共通です。
    既定値を設定:ダイアログの設定値をシステムの規定値に戻します。
    適用:ダイアログの設定値を適用します。(設定値に変化がなければ適用はされません。)
    OK:設定値が変更されていれば適用して、ダイアログを閉じます。
    キャンセル:ダイアログを閉じます。既に適用されたものがキャンセルされるわけではありません。Escを押してダイアログを閉じることもできます。

    3つの設定ダイアログは、開いたまま(閉じなくても)、その他のコマンドが実行できます。同時に複数の設定ダイアログを開くことも可能です。

    ツール

    ツールメニューより
    MuseScore用プラグインを生成するでMuseScoreのプラグインフォルダーにJapoScore用のプラグインファイルを生成します。
    JapoScoreの起動時に、プラグインファイル生成の必要性をシステムが自動的に検出した場合には、このコマンドが実行されます。操作方法にについてはMuseScoreのプラグインの設定方法を参照してください。
    (プラグインファイル生成の必要性の検出は、
    ・JapoScoreの版数が以前インストールしたものと異なる場合、または
    ・JapoScoreのインストール場所が以前と異なる場合
    です。)

    ヘルプ

    ヘルプメニューより
    オンラインハンドブックでオンラインのハンドブック(これ)を表示します。

    JapoScoreについては、使用しているJapoScoreの版数情報などが表示されます。
    版数が最新でない場合は、最新の版数情報が表示されますので、最新版をダウンロード・インストールされることをお勧めします。

    また、JapoScoreの起動時にも、版数が最新でない場合に最新版の存在を知らせるメッセージが出力されることがあります。このメッセージは、同じ日には一度だけしか表示されません。


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    ファイル操作

    ファイルの種類とファイル操作コマンドについて説明します。

    ファイルフォーマット

    JapoScoreでは次の4種類のファイル形式を扱います。

    • MusicXML形式(*.xml)
      JapoScoreのインポート対象のファイル形式です。MusicXMLは五線譜スコアデータの標準形式の一つであり、多くの楽譜編集ソフトウェアがサポートしています。
    • JapoScore形式(*.sscx)
      JapoScore独自のファイル保存形式です。(MusicXMLデータにJapoScoreの固有データを加えた形式です。)
    • PDF形式(*.pdf)
      作成したスコアはPDF形式のファイルにエクスポートできます。PDF形式は印刷、表示、配布用に最も一般的に用いられています。
    • SVG形式(*.svg)
      作成したスコアをSVG形式のファイルにもエクスポートできます。

    開く

    ファイルメニュー



    ファイルメニューより、
    開くでJapoScore形式のファイルを指定して開きます。ファイルをスコアウィンドウにドラッグ&ドロップすることでも開けます。

    最近開いたファイルにより、最近開いたファイルのリストが表示されるので、リストの中からファイルをクリックして開きます。

    サンプル/テンプレートファイルを開くは、サンプルとテンプレートファイルのリストを表示しますので、リストの中からファイルをクリックして開きます。サンプルファイルとテンプレートファイルは上書きできませんので、保存したい場合はファイル|名前を付けて保存してください。

    テンプレートとは、スコアの設定情報一式(パート設定、小節設定、ページ設定、スタイル設定)を指します。インポートMusicXML模倣コマンドを実行した場合は、開いているスコアのテンプレートがインポートしたファイルに適用されます。つまり開いているスコアと同じ設定のスコアが生成されます。
    (テンプレートファイルは通常のスコアファイルやサンプルファイルとまったく同じデータ形式(*.sscx)ですが、テンプレートとして使用されることを意図しています。)


    インポートとエクスポートコマンドはファイルメニュよりインポート/エクスポート…を実行し、インポート/エクスポートダイアログを開き、オプションを選択してインポートまたはエクスポートコマンドを実行します。

    インポート/エクスポートダイアログ

    インポート

    ソース(インポート元)を指定します。ファイルMuseScoreを選べます。MuseScoreを選択した場合はMuseScoreのプラグインExportToJaposcoreで出力したファイル(一時ファイル~user/musescore_exported.musicxml)をインポートします。

    インポートMusicXML新規でmusicXML形式(*.xml)のファイルをインポートします。規定のテンプレートでスコアが表示され、さらにパート設定ダイアログが表示されますので、パートの設定を行ってください。

    インポートMusicXML模倣でmusicXML形式(*.xml)のファイルをインポートします。現在表示しているスコアの設定データをインポートしたスコアに適用します。

    インポートMusicXML更新(すべて)は、現在表示しているスコアに対して、インポートするMusicXMLファイルのデータを比較して異なる部分(小節単位およびタイトル類のテキスト)のみを置き換えます。2つのスコアのパート数が異なる場合には実行できませんが、少数数が異なる場合も実行可能です(V2.6.7より)。ディレクティブデータとフィンガリングデータも比較・更新します。

    注:JapoScoreのディレクティブデータは、エクスポート時にMusicXMLのフィンガリングのテキストの場所を借りています。MuseScore上でフィンガリングのテキストとして表示されます。MuseScore上でこれを編集しないでください。インポートMusicXML更新(すべて)は、フィンガリング(およびディレクティブ)も比較対象として、異なればその小節をインポートして置き換えます。

    インポートMusicXML更新(ピュア)は、インポートMusicXML更新(すべて)とは異なり、フィンガリング(およびディレクティブ)を比較対象としません。フィンガリング(およびディレクティブ)が異なってもそれ以外が同じであれば、その小節はインポートされません。

    ドラッグ&ドロップによるインポート
    musicXMLファイルをスコアウィンドウにドラッグ&ドロップすることでもインポートできます。開いているスコアにドロップした場合はインポートMusicXML模倣コマンドを実行します。スコアが一つも開かれていない場合は、インポートMusicXML新規コマンドを実行します。

    エクスポート

    ターゲット(エクスポート先)より、ファイルかMuseScoreを指定します。MuseScoreを指定すると一時ファイル(~user/murescore_exported.musicxml)にエクスポートされ、インポートコマンドでソースとしてMuseScoreを指定するとこのファイルからインポートします。

    エクスポートMusicXMLすべてでは、ディレクティブデータ付きでエクスポートします。ディレクティブデータはMuseScore上ではノートのフィンガリングのテキスト情報として表示されます。JapoScoreにエクスポートした時に復元されるデータなのでMuseScore上では編集や削除をしないでください。)

    エクスポートMusicXMLピュアは、ディレクティブデータを付加しない純粋な(もともとの)MusicXMLデータを出力します。

    エクスポート pure MusicXML(五線譜用ノート)は、歌詞パートにJapoScore上のスコアのノート名を入れて出力します。ディレクティブデータを付加されません。

    以上はインポート/エクスポートダイアログから実行します。

    エクスポート PDFでは、名前を指定してPDFファイルをエクスポートします。
    複数ページの出力形式も参照してください。
    印刷コマンドは用意していませんので、PDFビューワソフトなどで印刷してください。)

    エクスポート SVGでは、名前を指定してSVGファイルをエクスポートします。
    複数ページの出力形式も参照してください。ページ数だけの個数のSVGファイルに出力されます。ファイル名は、”filename_p001.svg”, “filename_p002.svg”, …となります。

    保存

    保存(Ctrl+S)では、現在開いているスコアにファイルに上書きします。

    名前を付けて保存(Shift+Ctrl+S)では、名前を指定して別ファイルに保存します。

    コピーを作成(Ctrl+D)では、スコアのコピーを作成します。

    その他のファイル関係コマンド

    ファイルのプロパティでは、ファイルパス名最終保存時のJapoScoreの版数と日時を表示します。
    最近開いたファイルのリストをクリアするでは、最近開いたファイルのリストをクリアします。
    閉じる(Ctrl+W)では、現在開いているスコアを閉じます。
    終了(Ctrl+Q)では、JapoScoreを終了します。現在開いている全てのスコアが閉じられます。


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    五線譜の作成

    JapoScoreは、五線譜データ(MusicXML形式)を読み込んで邦楽スコアに変換します。
    五線譜の作成・編集にはMuseScoreを使うことお勧めします。

    MuseScoreとMusicXML

    MuseScoreは他の主要なスコア編集ソフトと同様に、楽譜の世界標準ファイルフォーマットであるMusicXML形式のファイルを出力することができます。
    JapoScoreでは、このMusicXML形式のスコアファイルを読み込むことができますので、広く流通するスコアファイルやスコア編集ソフトを利用できます。

    JapoScoreでは邦楽スコアに必要かつ充分と考えられる範囲に絞って、MusicXMLデータを解釈し邦楽譜への変換を行います。変換されない要素もありますのでご注意下さい。詳細は、サポート対象のMusicXML要素を参照ください。

    五線譜のスコアの作成にはMuseScoreを使うことを強くお勧めします。その理由は、

    • JapoScoreはMuseScoreの出力するMusicXMLデータを対象に開発とテストを行ったため、相性が良いと考えられます。
    • MuseScoreとJapoScoreの間で一時ファイル経由でMusicXMLデータをやり取り(インポートとエクスポート)する機能が用意されていること。
    • MuseScoreは高機能であり、フリーで使え、使い勝手も良いこと

    です。

    MuseScore以外のソフトで出力されたMusicXMLデータをインポートした場合、もし問題が出た場合には、一度MuseScoreで読み込み、エクスポートするとうまくいくことがあるようです。

    サポート対象のMusicXML要素

    JapoScoreがサポートするMusicXML要素(MuseScore画面) (クリックするとPDFファイルを開きます)



    尺八譜に変換した例(横書きの場合)(クリックするとPDFファイルを開きます)

    以下にサポートしている要素を羅列します。
    装飾音符、拍子記号、縦線(小節線)、スラー、タイ、<(クレッシェンド)、>(ディミヌエンド)
    括弧付き数字(繰り返し記号)、トリル、グリッサンド、ブレス、
    ✩アーティキュレーション(フェルマータ、ブレス、アクセント、スタッカート、テヌート、トリル)、
    強弱記号(ppp, pp, p, mp, mf, f, ff, fff, fp)、トレモロ(シングル、ダブル)、アルペジオ
    反復記号(セーニョ、コーダ、Fine、To Coda、D.C.、D.C.al Fine、D.C. al Coda、D.S. al Fine、D.S.)
    テキスト(タイトル、サブタイトル、作曲者、作詞者)
      注意:コピーライト情報は、JapoScoreに(処理上の都合により)インポートされません。削除されます。
    譜表テキスト、リハーサルマーク、歌詞
    テンポ記号
    (直線、破線、点線、両端括弧付き)
    線はMuseScoreでは、下のスクリーンショットのように、パレット>線を選択します。入力された線を選択してインスペクタ(右側に表示される)から線の各種設定が行えます。JapoScoreでは直線、破線、点線、両端括弧ありなしのみ処理します。

    Finaleでは、変形図形パレットより入力します。

    ポルタメント(スライド)
     スライドは、MuseScoreではストレート線のグリッサンドを入力します。JapoScoreではスライド(=ストレート線のグリッサンド)をポルタメントとして表示します。波状線のグリッサンドとの違いを以下に示します。

    スクイ(上げ弓(V), up-bow)
    箏譜および三絃生田では、”V”記号(up-bow, 上げ弓)は、ス(スクイ)に変換されます。

    スクイへの変更は、JapoScore上で音名変更から行うこともできます。

    ✩ピチカート、はじき(+)
    “+”記号は、箏ではピチカート(ノートを◯で囲む)に、三絃生田譜では、前の音と同音なら、ハジキ”⋀”に、異なる場合には、ハジキ付きノート名に変換されます。

    箏譜のスクイとピチカート

    三絃生田譜のスクイとハジキ


    フィンガリング(指番号)
    MuseScore上でノートにフィンガリングを指定した場合、JapoScore上でノートの横にフィンガリングが表示されます。
    フィンガリングは、1-5のみ処理されます。
    ノートに複数のフィンガリングを指定することもできます。
    同じフィンガリングが複数のノートに連続するばあい、連続するノートのフィンガリングとして”–“(ハイフン2個、以下同様)を入れておくとJapoScore上では、線に変換して表示します。
    和音内の”–“は、和音方向に線を表示します。
    “–“は小節をまたいで指定することはできません。
    フィンガリングはマウスでドラッグして移動できます。

    MuScore上のフィンガリングの例

    JapoScore上での表示(上記の例をインポート)

    和音

    和音は、縦書きでは最低音を左側に、横書きでは下側に配置します。
    尺八など単旋律の楽器では、和音は本来ありませんが、五線譜データのとおりに和音を表示します。その場合、甲乙表示は、和音の最低音を旋律の音とみなして付与します。和音の第2音以降については甲乙を付けません。

    ボイス(声部)

    ボイス(声部)が複数ある場合は、縦書きではボイス番号の若い順に右から左へ並べます。横書きでは上から下へ並べます。

    春の海の和音と和声の部分(MuseScore) (クリックするとPDFファイルを開きます)


    春の海の和音と和声の部分(JapoScore) 



    ‹ 五線譜の作成 |↑目次 | パート ›


    パート設定

    編集|パートの設定またはCtrl+Pパート設定ダイアログを開き、パート毎の各種設定を行います。

    パート設定ダイアログ




    まず、左側のパートリストから設定を行うパートをクリックして選択します。

    パート名、パート短縮名は、初期値はMusicXMLのデータになりますが、ここで編集できます。パート名とパート短縮名はスコアの各パートの先頭に表示されます。それらの表示・非表示の制御はページ設定ダイアログから行います。

    記譜スタイル、フォント・フォントサイズ、楽器のキー

    記譜スタイルでは、パートの記譜スタイルを選択します。全ての記譜スタイルで横書き縦書きの両方が選択可能です。

    記譜スタイルには、以下があります。
    尺八_琴古_簡易山川形式と呼ばれるもの。
    尺八_琴古琴古流とくに古曲に使われている形式。
    尺八_都山都山流形式。
    篠笛:篠笛用。数字譜(山川譜)乙音に漢字を併用する方式の2種類のフォントを用意している。
    箏_生田:生田流の箏譜の形式。
    それぞれの形式のスコアをサンプルファイルとして用意していますので、ファイルメニューからサンプルファイルを開いてみて下さい。

    フォント名では、それぞれの楽譜のスタイルに用意されたフォントファイルから一つを選択します。

    フォントサイズ(比率)では、パートのフォントの大きさを比率で指定します。パートの音符やテキスト、ダイナミクスなどの記号などが全て連動して大きさが変わります。

    パート幅(比率)では、パートの幅を比率で指定します。ページ設定のパート幅は全てのパートに適用されますが、この設定ではパート毎に幅を変えることが可能です。

    楽器のキーの指定(移調)

    楽器のキーで移調ができます。移調する幅は1尺8寸D管(篠笛では8本C管)を基準にして半音刻みで指定します。
    (パートの一部(特定の小節)だけ移調することはできません。それが必要な場合はMuseScore等で移調を行ってください。)

    パート境界線と長短針

    右(または上)をチェックするとパートの右側(縦書きの場合)、または上側(横書きの場合)のパート間境界線を描きます。
    左(または下)をチェックするとパートの下側(縦書きの場合)、または左側(横書きの場合)のパート間境界線を描きます。
    長針と短針を表示をチェックすると4分音符単位(6/8拍子等では3/8単位)の時刻に長針を8分音符単位の時刻に短針を表示します。
    箏生田または三絃生田を選択すると、長針と短針を表示が自動的にチェックされます。
    長針と短針を表示にはノートを時刻で整列がチェックされていることが必要になります。
    長針と短針の長さは、スタイル設定ダイアログの小節タブの時刻目盛りから設定が可能ですが、箏生田または三絃生田の場合は設定値によらず固定値(100%、50%)です。

    出力制御

    パートをチェックするとパートが表示されます。

    ノートをチェックするとノートが表示されます。

    歌詞をチェックすると歌詞が表示されます。

    全休符をチェックすると、全休符が表示されます。

    五線譜用ノートをチェックすると、エクスポート純正MusicXML(ノート名付き)コマンドの実行時に、このパートの五線譜用ノートが出力されます。

    開始歌詞番号は、五線譜用ノートを出力する歌詞番号(1,2,3,…)で、既に歌詞がある場合は、重ならないよう2以上の番号を指定します。

    歌詞の設定

    歌詞のフォントとサイズを指定します。フォントのプロパティフォントの種類とサイズを指定します。フォントのサイズは、フォントサイズ(比率)または、フォントのプロパティからも指定可能です。

    パート間整列

    ノートの時刻で整列をチェックすると、パート間で同じ時刻のノート同士を位置を揃えて表示します。
    長針・短針を表示するには、ノートの時刻で整列がチェックされていることが必要です。長針・短針は箏_生田の形式の体裁を表示するのに必要ですので、箏_生田の場合にはいつもチェックしてください。
    ノートの時刻で整列は、箏_生田のほかには、スコアが複数パートからなり、パート間の時間関係をはっきりさせたいときに指定すると良いでしょう。


    ‹ パート設定 |↑目次 | ページ設定 ›


    小節設定

    小節・ページ設定ダイアログ

    小節の方向(横書き、縦書き)の設定

    五線譜のように左から右へ音符を並べる横方向(横譜)と、上から下へ音符を並べる縦方向(縦譜)のいずれかを選択します。縦書きの場合、テキストは時計方向に90º回転して表示されます。
    また歌詞は縦方向(縦譜)の場合、90º回転(英語など)がチェックされている場合は、時計方向へ90度回転されます。縦書き(日本語など)がチェックされている場合は、縦書きされます。

    歌詞以外のテキストやタイトル類の文字列の先頭に”.”(ピリオド)を入れておくと、縦方向(縦譜)の場合に、文字列を回転せずに、縦書きにします。日本語など縦書きの言語に有効です。横方向(横譜)では”.”は無視されます。

    小節のスタイルと幅

    格子状を選択すると、小節を矩形で囲った格子状の表示になります。
    帯状を選択するとステージ間にスペースがある帯状にステージが表示されます。ステージ間の間隔が指定できます。

    パートの幅では、パートの高さ(横書きの場合)または幅(縦書きの場合)をノートのフォントサイズに対する比率で設定します。
    最終ページを(ページ一杯に)拡大するをチェックすると、最終ページの段の間隔を広げてページ一杯に分散させます。
    最終ページ以外のページは、常にページ一杯に拡大されます。

    ステージの小節数

    一定数/ページ幅(または高さ)をオンにすると、1段当たりの小節数を一定数に、また自動オンにすると自動的に決まります。
    自動の場合は小節のスケール(比率)により、全ての小節の幅の伸縮比率を指定できます。
    最終段をページ幅(または高さ)に合わせるをチェックすると、最終行をページ幅(横書きの場合)または高さ(縦書きの場合)一杯に広げます。

    パート名表示

    パート名、パート短縮名の表示/非表示を切り替えます。
    パート名表示をチェックすると、パート短縮名がチェックされていれば短縮名をチェックされていなければパート名を表示します。
    パート名をチェックすると、スコアの初段の小節の前にパート名を表示します。
    パート短縮名をチェックすると、各段の先頭の小節の前にパート短縮名を表示します。パート名がチェックされていれば初段にはパート名が表示されます。
    初段のみ表示をチェックすると、スコアの初段の小節の前のみにパート名またはパート短縮名を表示します。

    小節番号

    小節番号の表示/非表示を切り替えます。
    小節番号表示をチェックすると格段の右上に段の先頭の小節番号を表示します。

    ページ番号

    ページ番号表示をするかどうかの指定とページ番号の開始番号を指定します。

    レイアウト|ページ設定からページ設定ダイアログを開きます。


    ‹ 小節設定 |↑目次 | ページ設定 ›


    ページ設定

    ページ設定では、ページ設定ダイアログを使って、ページの構成、ページと段と小節の配置などに関して、多くの設定を行います。

    小節・ページ設定ダイアログ



    ページ設定ダイアログではスコアのレイアウトに関して用紙、ページ、スコアの方向、パート・段(一行に並んだ小節群、ステージとも言う)・小節のサイズ等、多くの設定を行います。

    用紙サイズ、向き、ページマージン

    用紙のサイズ(A3/A4/B4/B5/JIS B4/JIS B5/カスタム/A3横 (A4縦 x 2)/B4横 (B5縦 x 2)/JIS B4横 (JIS B5縦 x 2)と向きを設定します。
    カスタムを選択した場合は、カスタムサイズを指定します。A3横 (A4縦 x 2)等は見開き2ページ構成です。
    ページマージンは、スコアの描画エリアの外側のページマージンを設定します。

    表題

    表題領域は、曲のタイトル、作曲者名、などのテキストが描かれる矩形の領域であり、最初のページの上部にあります。
    表題領域の幅では、表題領域の幅(横書きでは高さ、縦書きでは幅)をmm単位で指定します。下パッドは、段の領域との間隔をmm単位で、表題領域の外形を描画をチェックすると外形線の太さで線を描画します。

    複数ページを連結する(複数ページの出力形式)

    複数ページの出力形式個別を選択してある場合、PDFおよびSVGファイルにエクスポートした時、複数ページが別々のページ(PDFの場合)またはファイル(SVGの場合)に出力され、連結を選択されている場合は、複数ページを連結して単一のページまたはファイルに出力されます。(PDFに変換した楽譜をタブレットなどでスクロール表示する場合には、複数のページを連結して一枚のページにしたほうが便利なことがあります。)


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    レイアウト編集

    ページ設定により基本的なレイアウト設定が行えますが、さらに小節の伸張または短縮改行や改ページを挿入することによって細かいレイアウトの調整が行えます。

    そのほかテキスト類の移動表題領域内テキストのフォントの変更音符名の変更などができます。

    レイアウト・コントローラー

    レイアウト|レイアウト・コントローラーよりレイアウト・コントローラーのダイアログを開きます。



    以下の項目の変更(増加/減少、またはラジオボタンのオプションの切り替えはチェックボックスのオンオフが可能です。

    • パートの幅(広く/狭く)
    • ステージ間の間隔(広く/狭く)
    • 段あたりの小節数(-1/+1) (小節のレイアウト:段当たり固定数の場合)
    • 小節の長さ(長く/短く) (小節のレイアウト:自動の場合)
    • ノート・フォント・サイズ(大きく/小さく)
    • 小節のスタイル(格子状/帯状)
    • 小節のレイアウト(段当たり固定数/自動)、固定の場合は等長のON/OFF
    • フィッティング(最終段/最終ページ それぞれのON/OFF)

    このダイアログでは、ボタンをクリックするたびに直ちに設定が変更されスコアに反映されます。
    元に戻す/再実行コマンドはこのダイアログ上の操作に効きません。逆効果のボタン(+なら-、”広く”なら”狭く”等)で戻してください。
    各種の設定は、パート設定ダイアログ、小節・ページダイアログ、スタイルダイアログで行えますが、よく使う主要な設定項目をレイアウトコントローラーに集め、ワンクリックで変更できるようにしました。

    小節の伸張、短縮

    選択した小節に対してレイアウト|小節の伸張または]で、小節を伸張します。
    同様に、レイアウト|小節の短縮または[で、小節を短縮します。
    1回の操作で数パーセントずつ伸張または短縮します。
    (全ての小節を一律に伸張、短縮したい場合は、ページダイアログ小節のスケール(比率)で指定するのが便利です。)

    小節を選択するには、小節の上をクリックします。複数小節を選択するには、小節を一つ選択した後、別の小節をCtrlキーを押しながらクリックすると、2つの小節間の小節がすべて選択されます。

    改行、改ページ、空白ページ

    強制的に改行改ページを行わせることができます。また空白ページの挿入が行えます。

    改行を挿入するには小節を選択し、レイアウト|改行を挿入またはCtrl+Enterを実行します。

    改ページを挿入するには小節を選択し、レイアウト|改ページを挿入または
    Shift+Ctrl+Enter を実行します。

    空白ページを挿入するには、小節を選択し、レイアウト|空白ページを挿入を実行します。
    改行マークとして水色の四角形、改ページマークとして赤色の四角形が表示されます。空白ページのマークとしては灰色の四角形が表示されます。改行・改ページ・空白ページを削除するには、改行マーク、改ページマーク、空白ページマークの四角形を選択(色が黄色に変化)してから、レイアウト|改行・改ページ・空白ページを削除またはDeleteを実行してください。

    記号、テキストの移動

    テキストの多くは移動できます。マウスでドラッグ&ドロップしてください。
    移動可能なもの:尺八譜の甲乙テキスト類歌詞強弱記号(p, pp, f, ff, mp, mfなど)、スラー、クレシェンド、ディミュニエンド、アーティキュレーション(スタッカート、アクセント、フェルマータなど)が移動ができます。タイは移動できませんが、配置位置はスタイル設定で変更可能です。
    スラー、クレシェンド、ディミュニエンドは、複数の段に分割されている場合は、前半の部分を移動してください。再表示すると後半部分も移動後の表示になります。

    表題領域内テキストのフォントの変更

    表題領域に表示されるタイトル、サブタイトル、作曲者などのテキストフォント変更ができます。テキストを選択してから、右クリックして表示されるフォントのプロパティをクリックして表示されるフォントダイアログで変更します。
    ・歌詞のフォント変更については歌詞の設定を参照してください。
    ・ノートのテキスト(MuseScoreで言う譜表テキスト、段テキスト)のフォント変更は、スタイル設定の小節タブテキストのフォント・プロパティから変更できます。


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    ノート・ディレクティブ

    ノート・ディレクティブの説明

    ノートの対して様々な指示を行えます。この指示をノート・ディレクティブと呼びます。
    ノート・ディレクティブは、ノート名の変更シンボル挿入シンボル付加音階コントロールに分類されます。それぞれについて以下に説明します。

    ノート・ディレクティブの追加と削除

    ノート名の変更を除き、
    ノートにノート・ディレクティブを追加するには、ノートを選択(複数選択可)してから、パレットのノート・ディレクティブの一つをダブルクリックします。
    ノートのノート・ディレクティブを削除するには、ディレクティブ選択(複数選択可)してから、削除(Delete)します。

    ノート・ディレクティブ(パレット内)



    ノート名の変更

    ノート名を規定の名前とは異なる名前を指定するには、音符を選択してから右クリックして別の音符名を指定するを選択すると音符名を変更のダイアログが表示されますので、リストから変更後の音符名を選択しOKをクリックします。




    ノートの横に赤い色で”n”のマークが表示されます。これがノートにノート名指定のディレクティブが付加されたことを示すマークとなります。この”n”のマークを選択して削除(キーアサイン)すれば、指定を解除します。

    シンボル挿入

    シンボル挿入に分類されるディレクティブ(ディレクティブ一覧参照)は、ノートの前または後ろにシンボルが挿入されます。挿入されたシンボルはノートなどの記号と同じように並べられます。移動処理はできません。

    シンボル付加

    シンボル付加に分類されるディレクティブ(ディレクティブ一覧参照)は、ノートの横にシンボルが付加されます。付加されたシンボルは移動処理できます。

    音階

    箏などの記譜法ではノートに音階(スケール、調弦)を指定する必要があります。
    ノート(休符は不可)を選択して音階の一つを設定することができます。ノートの横に、音階のディレクティブが付加されたことを示す赤い音階ディレクティブのマークが表示されます。赤いマークを削除すると指定が解除されます。
    和音を構成するノートに音階を指定する場合は最低音を指定してください。
    また複数ボイスが存在する場合は、一番低い番号(JapoScoreでは縦書きでは一番右側、横書きでは一番下側のボイス)に対して指定してください。
    記譜法に箏を選択した場合は、平調子が規定の音階として使用されます。
    音階をあるノートに指定すると、音階が指定されている次のノートまで、同じ音階が使用されます。
    注意:複数の声部のあるパートに音階を割り当てる場合は音階のノートへの適用順に注意してください。
    音階ディレクティブが割付られたノートに(時間的に)に続くノートからその小節の(時間的に)最後のノートまでその音階が適応されます。それ以降の番号の声部があれば、小節の(時間的)先頭に戻って次の声部のノートに音階が適用されます。以降の小節では、声部の低い番号から高い番号へと先行する音階が適用されます。

    音階の編集

    音階のディレクティブを選択し、右クリックして、コンテクストメニューの音階の編集をクリックすると音階編集ダイアログが表示されます。
    音階編集ダイアログ音階のテンプレートダイアログ



    音階を編集は、次の操作を組み合わせることで行います。

    1. テンプレートから音階を選択する。
      これをクリックすると音階をテンプレートから選ぶダイアログが表示されますので、音階のノート数を指定して、表示される音階の候補のどれかを選択し、OKをクリックすると、音階の編集ダイアログが設定されます。
    2. 先行する音階をコピーする。
      これをクリックすると一つ手前のノートの音階がコピーされて、音階の編集ダイアログが設定されます。
    3. 各ノート番号毎にピッチを上げ下げする。
      ノート番号のリストのどれかを選択して、右側の上へ、下へのボタンで半音ずつピッチを上下に変更します。
      ピッチの表記は、中央のドをC4とし、数字はオクターブ番号を表します。
    4. 全体を移調する。
      移調幅を半音数で指定してから、移調するをクリックすれば全てのノート番号を移調します。もう一度クリックすると更に同じ半音数だけ移調します。

    音階名は、編集してわかりやすいものにしておくと良いでしょう。音階名によって内部の動作が影響を受けることはありません。

    コントロール

    その他のさまざまな制御を行うディレクティブです。
    ノートの繰り返し記号を禁止するディレクティブなどがあります。
    琴古と箏生田の記法では、同じノート名が連続する場合は、2個め以降は規定では繰り返しマーク(丶)を使用しすが、このディレクティブをノートに付加すると繰り返しマークを使用しません。

    シンボル以外のディレクティブは赤色など色付きで表示され、PDFやSVGファイルへエクスポートするときは描画されません。


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    スタイル

    小節やノートに関連する要素のサイズや間隔などを微調整できます。
    スタイルメニューより、
    全般を選択するとスタイル設定ダイアログが開きます。小節タブノートタブがあり、
    小節タブでは小節に関連したスタイル設定を、
    ノートタブではノートに関連したスタイル設定を行います。

    スタイルダイアログの小節タブ

    小節タブでは、
    小節グループ
    段の線幅拍子記号サイズ先頭パッド(小節内の最初の音符の前の空きスペース)、末尾パッド(小節内の最後の音符の後ろの空きスペース)をmm単位で指定します。

    小節線と繰り返しドットグループ:
    拍子記号と小節線を表示のチェックをはずすと拍子記号と小節線を表示しません。
    その他、小節線細線幅太線幅二重線の間隔リピートドットのオフセット(小節線からの距離)、リピートドットのサイズリピートドットの間隔の調整が行えます。

    時刻目盛りグループ:
    長針と短針の線長(パート幅の%)、線幅(mm)を指定できます。
    ただし、記譜法が箏生田の場合には、長針は100%、短針は50%に固定されています。


    テキスト・フォントのプロパティ
    テキスト類(タイトル類以外)のフォントプロパティを設定します。
    (表題領域のタイトル類は、個々に変更できます。)


    練習番号サイズ
    練習番号のサイズを比率で指定します。


    五線譜用ノート・フォント・サイズ
    エクスポート純正MusicXML(ノート名付き)コマンドで出力する五線譜用ノート・フォント・サイズを指定します。(MuseScore上でもスタイルコマンドで変更が可能です)


    スタイルダイアログのノートタブ



    ノートタブでできるスタイル設定を以下に説明します。
    ノートの音価に対するノートの幅と間隔グループ:
    ノート幅は横書きなら幅、縦書きなら高さです。パート設定で指定したフォントサイズを1として、比率で指定します。音価(音の長さ)毎にノート幅を変えることができます。

    ノート間隔はノートから次のノードまでの間隔の初期値であり、ノート幅に対する比率で指定します。

    歌詞の位置:オフセットはノートの基準位置からの距離です。
    タイ終了ノートのスタイル(簡易琴古、篠笛用)棒線を使用にチェックを入れるとタイの終了ノートを棒線で表示します。この場合タイの記号は表示しません。

    オクターブ指示(甲/乙):倍率でスケールファクターを指定します。

    都山譜メリ音サイズ:都山うの半音の小さい音符の縮小率を指定します。

    装飾音符:装飾音符のサイズの縮小率で通常ノートのサイズに対する比率で指定します。都山は縮小されません。Yオフセットは横書きの場合のY方向のオフセット、Xオフセットは縦書きの場合のオフセットです。

    スラー、タイ、アーティキュレーションの各オフセット。

    :X,Yオフセットで桁の位置を調整します。線幅、線の間隔の調整もできます。

    ノート・スペーサー:桁の切れ目のクリアランス(間隔)を拡げるための細い見えない要素です。ビームの切れ目の間隔を調節できます。
    ノート・スペーサースペーサーを挿入にチェックを入れると、桁線の切れ目にスペーサーを入れて前後のノート上の桁線端と端が離れるようにします。
    フィンガリング:フィンガリング(指番号)のサイズを比率で指定します。フィンガリングの線幅をmm単位で指定します。
    フィンガリング:フィンガリングの数字や文字のサイズを比率で指定します。また線の線幅を指定します。


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    参照資料

    音符名一覧表

    ディレクティブ一覧表

     


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    ヒント集

    スコア作成に役立つヒントなどを説明します。

    五線譜と邦楽譜を編集をMuseScoreとJapoScore間で並行して進める方法

    一度JapoScoreにインポートしてレイアウト編集したスコアをMuseScoreに戻って編集したい場合は、次の方法をお勧めします。
    (1)JapoScore上でエクスポートMusicXML|(MuseScoreへ)を実行します。
    (2)MuseScore上でImportMusicXMLfromJapoScoreプラグインを実行すると(1)でエクスポートしたスコアを開くことができます。これを編集した後に、
    (3)ExportMusicXMLtoJapoScoreプラグインを実行します。
    (4)JapoScoreで(1)でエクスポートしたスコアを開いたまま、ImportMusicXML更新|(MuseScoreから)を実行します。
    そうするとMuseScoreで変更した小節(およびタイトル類)のみが置き換わります。(1)〜(4)を繰り返すことで、それまでに行ったJapoScore上でのレイアウト編集結果を維持しながら、効率良く編集作業が行なえます。

    レイアウト編集のポイント

    (準備中です)

    箏譜作成のガイドライン

    箏譜は和音や複数声部(左手と右手の別旋律)があること、調弦情報が必要になることから、尺八譜などの単旋律の楽譜にくらべて、入力が複雑になります。
    右手と左手の旋律は声部(ボイス)を分けて下さい。右手旋律をボイス1に割り当てて、左手旋律をボイス2(3,4も可)に割り当てて下さい。縦書きでは右手が右側に、左手が左側に表示されます。
    単旋律を右手、左手で分けて演奏する場合は、ボイスに分けずにノートに左右の区別がわかるテキストを付加するのが良いでしょう。また、右手と左手を別パートに分けるという方法も可能です。
    十七絃などではへ音記号を使いますが、ト音記号とへ音記号の2段の譜の場合、MuseScoreではト音記号の段とへ音記号の段は別ボイスになりへ音記号の段のほうがボイス番号が後番(5~8)になるので、JapoScoreでは縦書きの場合、へ音記号の段が左側に表示されます。

    音階(調弦)については、ボイス1の最低音(和音)のノートに音階のディレクティブを指定して下さい。

    楽譜のSVGファイルを編集する

    スコアをSVGファイルにエクスポートすると、SVG形式のファイルが扱える図形編集ソフト(InkScape, Illustratorなど)により、後処理として、さらに図形編集を行うことが可能になります。


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    問題の解決


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    開発の経緯と謝辞

    MuseScoreで五線譜上にロツレチ譜を書き込むShakuhachi and Shinobueプラグインを数年来愛用しています。これを提供された立花宏さんに感謝します。

    これだけでもとても実用的ですが、本格的な尺八譜を作れないものかとずっと考えていました。しかし技術的なハードルが高そうで、あきらめかけていたところ、RazvanさんがmusicXMLデータから都山譜を表示するShakuViewerを公開(2014年春頃)されて、これに大いに刺激を受けました(MuseScore2用のプラグインはShakuViewerのものをそっくりまねさせていただきました)。

    ShakuViewerを使ってみて作り方のイメージが一気に湧いてきたので、自分で作ってみようと思い、設計と開発を開始して、2015年3月にVersion1.0を公開しました。その後時間がなく、大幅な拡張ができませんでしたが、2015年末から2016年3月に機能拡張を行いVersion1.1として公開しました。さらに2017年の冬に箏譜のサポート、ディレクティブ機能の追加など大幅な機能拡張を行い、Version2.0を2018年1月に公開することができました。

    立花さんのShakuhachi and Shinobueプラグイン、RazvanさんのShakuViewerがなかったら、ShakuScore(JapoScore)の開発はなかったと思います。あらためて、お二人にこの場をお借りして深謝いたします。

    2016年5月1日
    佐藤祈采

    2017年の冬から2018年の早春にかけて、箏譜のサポートに必要な和音と複数声部の処理に取り組み、その他の機能拡張と合わせてVersion 2をリリースしました。
    この間、ユーザの方々からのさまざまなコメントを頂き、それが大変参考になりました。コメントをくださったユーザの方々に感謝致します。
    また、泉州尺八工房の三塚幸彦さんには、尺八フォントの形状データの使用を快諾していただき、ありがとうございました。都山のTozan_FeltPenフォントがそれです。

    2018年3月31日
    佐藤祈采

    2018年の冬から2019年の春にかけて、箏や三味線譜を中心に機能拡張を進めました。箏では正派の記譜法、三味線の文化譜を追加したほか、五線譜の歌詞パートに音名を表示する機能も追加しました。
    サポートする記譜法が増えてきたので、ShakuScoreからJapoScoreに改名し、Version 3としてリリースしました。ユーザーの数も増えつつあります。便利に使っていただければ、開発者としては大変嬉しく思います。

    2019年4月10日(桜が満開です)
    佐藤祈采